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樹形・技術・管理・道具・用土など盆栽に関する用語を収録しています
215件
あかだまつち
関東ローム層から採取した粒状の火山灰土。排水性・保水性・保肥性に優れた盆栽の基本用土です。硬質のものが長期間粒状を保ちます。
あたま
盆樹の頭部・樹冠部全体のこと。頭が丸く締まっているほど古木感が表現できると言われ、樹形全体の完成度を左右する重要な部分です。
あまい
灌水量が多めであることを表す言葉。水やりの回数や量が多い状態を指します。反対に少ない場合は「辛い(からい)」と表現します。
あらき
山採り後の仮植え中や畑上げものなど、まだ手を加えられていない素材段階の木のこと。整姿・針金掛けなどの作業はこれから行います。
いかだぶき
幹が横に倒れ、そこから出た複数の枝が幹となって立ち上がる樹形。筏作りとも呼ばれ、大木が倒れた後に再生する自然の姿を表現します。
いくびょうばこ
種まきや挿し木の発根に使う浅い長方形のトレー。複数の素材を一度に並べて管理でき、発芽・発根に適した均一な環境を保ちやすいです。底面に細かい穴が開いており排水性を確保しています。
いしつき
岩の上や岩の割れ目に木を植えた樹形。山の険しい岩場に生きる木の姿を表現します。根が岩を抱くように伸びる様子が見どころです。
いちのえだ
根元から数えて最初にある枝。樹形全体の方向性と重心に大きく影響するため、最初に位置と方向を決める重要な枝です。
いっさいしょう
実生・接ぎ木・挿し木後1〜2年で開花・結実する品種の性質。盆栽として早期に花や実を楽しめるため重宝されます。
うえつけかくど
樹を鉢に植え付ける際の傾きの角度。同じ幹模様でも角度を変えるだけでイメージが大きく変わり、樹形表現の幅が広がります。
うえつち
盆栽を鉢に植え込む際に使用する用土の総称。保水性・排水性・通気性・保肥性を兼ね備え、粒子が崩れにくいものが理想です。
うけえだ
利き枝の強さとバランスをとるために配置する枝。樹全体を引き締める役目を果たします。
うしろえだ
幹の後ろへ伸びている枝。正面からは枝の先端だけが見え、鉢の奥行き感と立体的な樹形表現を生み出します。
うわつち
鉢の表層部の土のこと。使用するにつれて劣化して固まり水通りが悪くなるため、植え替え時に新しい土と交換します。
うわね
土の表面に出ている根張り部分の根。日光でよく暖まるため発育が早く、盆栽の根張りの見どころとなります。
えきたいひりょう
水で希釈して与える速効性の液状肥料。植え替え直後や弱った木には与えず、生育旺盛な時期に固形肥料の補助として使います。吸収が早い分、過剰施肥にも注意が必要です。
えだじゅん
幹から出る枝の配置・順番・方向のこと。下から上へ向かって左・右・奥と交互に枝を配し、樹冠に向かって細くなっていくのが理想とされます。枝順の乱れは樹形の美しさを損ないます。
えだしん
枝の流れの中心線のこと。一つの枝において枝芯は幹にあたり、小枝の配置はこの枝芯を基準に整えます。
えだたな
ひとつの枝から出た小枝や葉をひとかたまりにせず、小さなブロックに分けて整理した集合体。棚割りを丁寧に行うほど樹形に奥行きと格調が生まれます。
えだつき
枝の付き方・出方・模様・長さなど枝の総合的な芸のこと。枝打ちとも呼ばれます。
えだふせ
上向きに伸びた芽や枝を針金などで水平もしくは下向きに伏せる作業。枝の勢いを抑え、樹形を整えるために行います。
えだぼね
枝の骨格のこと。枝芯の模様・太さ・長さを指し、枝骨の充実が樹形の迫力につながります。
えっとう
冬の寒さから盆栽を守るための管理。耐寒性の弱い樹種は室内に取り込み、寒さに強い樹種でも鉢が凍結しないよう保護します。
おいごえ
生育期間中に定期的に補い与える肥料。固形肥料を鉢縁に置く方法が主流で、春から秋にかけて月に1〜2回程度行います。梅雨明けの高温期と休眠期には控えます。
おいこみ
フトコロ(内側)に近い芽のすぐ先まで切り戻す剪定作業。樹形を引き締め、フトコロ枝を充実させる効果があります。
かいてんだい
作業中に盆栽を360度回転させるための台。針金掛け・剪定・樹形の確認など、あらゆる角度から作業する際に欠かせない道具です。木製・金属製・プラスチック製があります。
かけじく
床の間飾りの背景として用いる書や絵の軸物。季節に合った山水画・花鳥画・俳句・禅語などを選び、盆栽と調和させます。掛け軸の選択が飾り全体の品格を左右します。
かぜとおし
棚場における空気の流れのこと。適度な風通しは病害虫の予防と蒸散の促進に不可欠です。密閉した環境では蒸れによる根腐れや病気が発生しやすくなります。
かだい
盆栽を置く展示用の台。木製や竹製があり、高さや形で作品の印象が変わります。鉢と台の素材・色・形のバランスが重要です。
だえんばち
上から見た形が楕円形の鉢。長方鉢と丸鉢の中間的な印象で、どちらの樹形にも合わせやすい汎用性の高い形状です。寄せ植えや根連なりにもよく用いられます。
だおんばち
素焼き鉢よりやや高温で焼いた赤褐色の鉢。通気性と耐久性のバランスが良く、培養から展示まで幅広く使われます。
たかうえ
鉢の縁より盛り上げて樹を植え付ける方法。根張りに古さが出る利点がある反面、水切れしやすく管理が難しくなります。
たかん
根元から3本以上の幹が立ち上がる樹形の総称。株立ちより幹数が多く、深い森の雰囲気を醸し出します。幹の高さ・太さ・方向に変化をつけることで自然な群生美が生まれます。
まるばち
上から見た形が円形の鉢。柔らかく穏やかな印象で、株立ちや寄せ植えなど複数幹の樹形や、草物・観葉的な雰囲気の盆栽に合わせやすいです。
みきはだ
幹の表面・樹皮のこと。荒れた幹肌や独特の質感が古色と気品を演出します。樹種によって異なる幹肌の表情を楽しむことも盆栽鑑賞の醍醐味です。
みきまげ
若い苗や素材の幹に針金を巻き、力を加えて幹に動きや曲がりをつける作業。太い幹には添え木を当てて慎重に力をかけます。成長期に行うと木が傷みにくいです。
みきもよう
幹が描く曲線のパターン。下部の曲がりは大きく、上に向かうにつれて小さくなるのが理想的で、樹形の個性と動きを生み出します。
やくえだ
樹形の骨格を決める主要な枝の総称。一の枝・二の枝・後ろ枝などを指し、役枝を明確にすることで樹づくりの方向性が定まります。
やけこむ
太枝が枯れた後、その部分から真下に向かって幹が枯れ込む現象。水吸いが切れることで起こり、灼け止めの枝があると防止できます。
やっとこ
針金を曲げたり、締め付けたりする際に使うペンチ状の工具。盆栽用は先端が細く、繊細な作業に対応できます。針金外しにも使用します。
やつふさ
葉や枝が通常より著しく短く密生する性質、またはその性質を持つ品種のこと。節間が詰まってコンパクトな樹形になりやすく、小品・超小品盆栽に特に珍重されます。松・杜松・真柏などに見られます。
かたえだ
幹の片側に枝が集中し、反対側には少ない状態。模様木ではマイナス評価ですが、吹き流し樹形では一方向に流れる枝として効果的に活用されます。
さばみき
幹の一部が雷・風雪などの自然災害を受けて割れたり裂けたりした状態。ジン・シャリと並ぶ古木感の表現で、盆栽の歴史と力強さを演出します。
せっかいいおうごうざい
ジン・シャリの保護と殺菌・殺虫に使う薬剤。白色の液体で、乾燥すると白く固まり木の白骨化した表現を強調します。皮膚・衣類・周囲の植物への付着に注意が必要です。
たけぐし・うえぼう
植え替え時に根の隙間に土を突き入れるための細い棒。竹箸や専用の植え棒を使います。空洞ができると根が乾燥して枯れる原因になるため、丁寧に土を充填することが大切です。
たねまき
採取・購入した種子を用土に播いて発芽させる繁殖方法。多くの種類は採取後すぐに播くか、冷蔵保存して春に播きます。発芽率を上げるために種皮処理(湯もみ・削り)を行う場合もあります。
ねあらい
植え替え時に根の土をほぼ完全に取り去る方法。またはよく育った盆栽を鉢から抜いて根張りを見せながら水盤などに展示する鑑賞方法。
はさみづくり
針金を使わず剪定だけで小枝を作る方法。方向の良い芽を選んで残し、鋏のみで樹形を仕上げます。
みしょう
種から育てること、またはそうして育てた木のこと。時間はかかりますが、根元から樹形を自由に作り上げることができます。発芽から数十年かけて完成させる盆栽の王道とも言えます。
やまどり
山に自生する自然木を掘り起こして鉢に仕立てること。古木感ある素材が得られますが、近年は自然保護の観点から許可が必要です。