
肥料情報を読み込んでいます...

肥料情報を読み込んでいます...
16件
盆栽では新芽の展開・葉色の維持に不可欠だが、過剰に与えると徒長(節間が伸びすぎる)を招き、小さく締まった樹形を崩す。特に五葉松や真柏など繊細な樹種では春の窒素を極力抑え、秋に集中して与えるのが定石。紅葉樹(楓・銀杏)は夏以降の窒素カットが美しい紅葉・黄葉の条件となる。
花物盆栽(梅・皐月・長寿梅等)では花芽分化期にリン酸を重点的に施すことで花付きを向上させる。実物盆栽(柿・姫リンゴ等)でも結実を促す重要な要素。松柏類でも根の充実に寄与するため、秋肥でバランスよく配合する。
盆栽の秋肥ではカリウムを多めに配合するのが基本。冬越しに備えて根を充実させ、耐寒性を向上させる。松柏類の秋肥では特に重要で、翌春の力強い芽出しの基盤となる。紅葉樹では窒素に代わる秋の主要栄養素として、カリウム主体の施肥が推奨される。
盆栽用土は赤玉土主体で比較的カルシウムが少ないため、長期間植え替えをしないと不足することがある。根の健全な発達と細胞壁の強化に寄与し、樹全体の構造的な強さを保つ。苦土石灰の少量施用や、カルシウムを含む有機肥料(骨粉等)で補給する。
葉色の美しさに直結する重要な要素。マグネシウムが不足すると光合成効率が低下し、樹勢が衰える。盆栽の限られた用土量では不足しやすいため、苦土石灰やマグネシウム含有の肥料で定期的に補う。特に松柏類の濃い緑の維持に重要。
盆栽栽培では単独で意識されることは少ないが、硫酸系肥料(硫安、硫酸カリ等)に含まれるため通常は不足しにくい。有機肥料主体の管理でも油粕や魚粉に含まれる。皐月など酸性を好む樹種には硫黄華による土壌酸性化が有効な場合がある。
鉄欠乏は盆栽で最もよく見られる微量要素の問題の一つ。特にアルカリ性に傾いた用土や、石灰過多の場合に発生しやすい。皐月・ツツジ類など酸性土壌を好む樹種で顕著に現れる。葉面散布による速効的な補給が効果的。
盆栽用土の赤玉土にある程度含まれるため、通常は不足しにくい。ただし、石灰の過剰施用でpHが上がると不溶化して吸収できなくなる。鉄欠乏と同時に発生することが多い。
花物盆栽(梅・皐月等)では花粉の正常な発芽と結実に不可欠。実物盆栽でも果実の品質に影響する。盆栽用土では不足しやすい要素の一つで、微量要素入りの肥料で補給するとよい。
盆栽では亜鉛欠乏による小葉化が問題となることがある。特にリン酸の過剰施肥で亜鉛の吸収が阻害されるケースに注意。微量要素入りの有機肥料を定期的に施すことで予防できる。
リグニン合成に関与するため、枝の木質化と強度に影響する。銅欠乏は盆栽では稀だが、有機質に富む用土で長期間植え替えをしないと不足する可能性がある。銅を含む殺菌剤(ボルドー液等)の使用で間接的に補給されることもある。
盆栽では窒素代謝に間接的に関わるため、不足すると窒素肥料を与えても効果が出にくくなる。酸性土壌で不溶化しやすいため、皐月など酸性土壌管理の樹種では注意が必要。必要量は極めて微量。
水道水や雨水に十分な量が含まれるため、盆栽栽培で塩素欠乏が問題になることはほぼない。むしろ塩化カリなどによる過剰に注意する必要がある。塩素に敏感な樹種(皐月等)では塩化物系肥料を避け、硫酸カリを使用する。
尿素を含む肥料を使用する際にニッケルが不足すると、尿素が植物体内に蓄積して毒性を示す。盆栽では有機肥料(油粕等)の分解過程で生成される尿素の代謝にも関与する。通常は用土や有機肥料から十分に供給される。
盆栽では茎・葉の物理的強度を高め、病害虫(特にうどんこ病等の糸状菌)への抵抗力を向上させる効果が期待できる。赤玉土や鹿沼土にはケイ酸が含まれるため、通常の盆栽用土で不足することは少ない。ケイ酸カリ肥料として補給することもある。
盆栽樹種にマメ科は少ないため、コバルトが直接問題になることは稀。ただし、土壌微生物の活動に間接的に関与するため、有機肥料主体の管理では堆肥を通じて自然に供給される。意識的な補給は通常不要。