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樹種を選んで月別の施肥カレンダーを確認

黒松(クロマツ)
松柏類の中では最も肥料を好む樹種。春は新芽(ミドリ)の伸長を抑えるため控えめに始め、5月に通常量。6月の芽切り前に肥料を外し、芽切り後2〜3週間で二番芽が動いたら再開する。秋(9〜11月)はたっぷりと与え、翌春の芽出しに備える。冬と梅雨は無施肥。
赤松(アカマツ)
黒松と基本パターンは同じだが、全体的に施肥量を控えめにする。肥料過多は葉が長くなり赤松の優美さを損なう。春は最小限、芽切り後は黒松同様に再開。秋肥は黒松の7〜8割程度を目安とし、樹勢を見ながら加減する。
五葉松(ゴヨウマツ)、那須五葉、四国五葉
松柏類の中で最も肥料を控える樹種。春〜夏は一切施肥しない。春に肥料を与えると芽が徒長して間延びし、盆栽としての価値が大きく下がる。施肥は秋(9〜11月)のみに限定し、それも控えめに。カリウム重視で根の充実を図る。
真柏(シンパク)、糸魚川真柏、紀州真柏
松柏類の中では比較的肥料を好む樹種。春から通常量で施肥を始め、成長期はしっかり与える。ただし窒素過多は杉葉(先祖返り)の原因となるため、バランス型〜カリウムやや多めの配合が向く。梅雨・真夏は無施肥とし、秋はカリウム重視で根の充実を図る。
杜松(トショウ)、這い性杜松
真柏と同様に比較的肥料を好む樹種。春から通常量で施肥し、成長期はしっかり与える。極端な過肥は葉が長く間延びする原因となるため、樹勢を見ながら調整する。秋はカリウムやや多めに根の充実を図る。梅雨・真夏は無施肥。
檜(ヒノキ)、椹(サワラ)、檜葉(ヒバ)、翌檜(アスナロ)
松柏類の中では比較的肥料を好み、適度に施すことで葉の密度と色つやが向上する。春から秋まで定期的に施肥し、梅雨と真夏は休止。秋肥はしっかりと。極端な肥料切れは葉枯れの原因になるため注意。
杉(スギ)、槙(マキ)、羅漢槙(ラカンマキ)、金松(コウヤマキ)
比較的肥料を好む樹種が多く、春〜秋の生長期に定期的に施肥する。梅雨と真夏は休止。特に春の芽出し期と秋の充実期にしっかりと。槙は常緑で冬も活動するため、暖地では12月まで軽く施肥を続けることもある。

楓(カエデ)、いろはもみじ、山もみじ、出猩々
春は芽出し後にバランスよく施肥し、5月の葉刈り前に体力をつける。最大のポイントは7月以降の窒素完全カット。窒素が残ると紅葉が鈍くなる。9月以降はカリウム主体で施肥を再開し、紅葉の発色を促す。梅雨・真夏は無施肥。
欅(ケヤキ)
肥料を好む樹種で、春の芽出しから秋まで定期的に施肥する。バランス型の有機固形肥料を基本に、月1回交換。梅雨と真夏は休止。秋肥はカリウムやや多めで冬越しに備える。肥料切れは枝先の枯れ込みの原因となるため注意。
ブナ、コナラ、クヌギ、イヌブナ
バランス型の標準的な施肥を行う。春の芽出し後から施肥を開始し、梅雨前に一旦外す。秋は9月から再開し、11月まで。特に偏った施肥は必要なく、N-P-Kバランスの取れた有機固形肥料が適する。
銀杏(イチョウ)
比較的肥料を好み、多少多めに施しても徒長しにくい丈夫な樹種。春〜初夏はバランスよく施肥する。ただし美しい黄葉のためには楓と同様に夏以降は窒素を控え、カリウム主体に切り替える。梅雨・真夏は無施肥。
梅(ウメ)、野梅、紅梅、白梅、枝垂れ梅
1〜2月の開花期は施肥しない。花後(3月)にお礼肥としてリン酸多めの肥料を速やかに与え、消耗した体力を回復させる。4〜5月は通常施肥。7月は花芽分化期にあたるため、窒素を抑えリン酸を多めに。9〜10月は秋肥でリン酸・カリウム重視。
皐月(サツキ)、各種園芸品種
3〜5月は蕾の膨らみから開花までの期間で施肥厳禁。肥料を与えると蕾が落ちたり花が貧弱になる。6月の花がら摘み後すぐにお礼肥を開始し、秋(10〜11月)まで継続する。酸性土壌を好むため石灰系肥料は避ける。
椿(ツバキ)、山茶花(サザンカ)、寒椿
秋〜冬の開花期は施肥しない。花後の3〜4月にお礼肥をしっかり与え、消耗した樹勢を回復させる。5月まで継続し、梅雨と真夏は休止。9月に軽く施肥して開花を支えるが、花蕾が色づき始めたら停止。
長寿梅(チョウジュバイ)、木瓜(ボケ)、満天星(ドウダンツツジ)、藤
花後のお礼肥を基本とする。長寿梅は四季咲き性があるため、主要な開花後(春・秋)に重点的に施肥する。木瓜は花後の4月から施肥開始。梅雨と真夏は休止。秋はリン酸・カリウム多めで翌春の花芽を充実させる。
楡欅(ニレケヤキ)、榎(エノキ)、アキニレ
欅に準じたバランス型の施肥が基本。春の芽出し後から秋まで定期的に施肥する。樹勢が強いため、やや控えめでも十分育つ。梅雨と真夏は休止。秋はカリウム多めで根を充実させ、冬越しに備える。