寒肥(かんぴ・かんごえ)とは、冬の休眠期(12〜2月頃)に施す肥料のことです。一般園芸では広く行われますが、盆栽では樹種と状況を選んで慎重に判断する必要があります。
寒肥の原理は、冬の間にゆっくりと分解される有機肥料を施し、春の芽出し時期にちょうど効き始めるようにするというものです。完全に発酵済みの有機固形肥料を使い、根から離れた位置に置くか、表土に軽く混ぜ込みます。
盆栽で寒肥が有効な樹種は限られます。常緑広葉樹(黄楊、柊等)は冬も完全には休眠しないため、1〜2月に緩効性の有機肥料を施す寒肥が効果的です。春の芽出しが格段によくなります。常緑の実物(ピラカンサ等)も同様です。
一方、落葉樹や松柏類の多くは冬に深い休眠に入るため、寒肥は基本的に不要です。休眠中の根は肥料を吸収できず、用土に残った肥料成分が春先に一気に溶け出して根を傷めるリスクがあります。
寒肥を施す場合の注意点として、速効性の化成肥料は使わないこと、施肥量は通常の半分以下にすること、必ず完熟有機質を使うことが挙げられます。盆栽の寒肥は「やらなくても問題ない」ことが多いので、迷ったら施さないという判断も正解です。
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